仮想通貨について情報収集していると、聞き慣れない専門用語がたくさん出てきますよね。
何も知らない状態でそれらの用語を目にすると、話が分からないまま無駄に時間が過ぎていってしまいます。

そこで、本記事では仮想通貨の話の中でよく耳にする用語をピックアップし、50音順で簡単に紹介します。

あくまでも簡単な説明ですので、今後さらに詳しく情報収集する際の足がかりにしてもらえますと幸いです。

あ行

ICO

イニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin Offering)」の略称です。

何かのプロジェクトを行う際に、自社で発行する仮想通貨(トークン)を売りに出す、という資金調達の手段です。

アドレス

仮想通貨を受け取る際に必要な文字の羅列のことです。

アドレスに仮想通貨を送り合うことで、まるでメールのように仮想通貨をやり取りすることができます。

アルトコイン

ビットコイン以外の仮想通貨は「アルトコイン」と呼ばれます。

「Alternatice Coin(代替的なコイン)」の略称です。

暗号通貨

仮想通貨は「暗号通貨(Cryptocurrency)」とも呼ばれます

海外では「Cryptocurrency」という呼び方の方が主流です。

暗号通貨はその名の通り、公開鍵暗号などの暗号技術・数学的な技術によって成り立っています。

イーサリアム

代表的なアルトコインです。

2015年7月に公開された比較的新しい仮想通貨でありながら、ビットコインを追い抜く可能性を秘めています。

独自の仮想通貨を作るための共通枠組みの提供や、ブロックチェーン上でのアプリケーションの開発を可能にするなど、スマートコントラクトを利用する場として発展しています。プラットフォーム型の仮想通貨です。

ウォレット

仮想通貨用の口座のようなものです。

仮想通貨を送ったり受け取ったりするために必要な「秘密鍵」や「アドレス」などの情報を保管したり、現在保有している仮想通貨を確認したりできます。

ハードウォレットやソフトウェアウォレット、オンラインウォレット、ペーパーウォレットなどの種類があります。

オンラインウォレット

Web上で利用できるウォレットのことです。

仮想通貨の取引所でアカウントを作った際に、取引所のウォレットも自動的に与えられていますが、この取引所のウォレットもオンラインウォレットです。取引所で保有している仮想通貨の管理や送付、外部からの受け取りができるのは、ウォレットを与えられているからなのです。

か行

仮想通貨

仮想通貨とは

  • 「インターネット上で自由にやり取りできる」
  • 「中央銀行といった公的な発行者・管理者がいない」
  • 「データ上の通貨」

のことです。暗号通貨とも呼ばれます。

2018年7月9日現在、1619種類もの仮想通貨が存在しています
(参考:CoinMarketCap

仮想通貨交換業

仮想通貨と法定通貨との交換サービスのことです。

仮想通貨交換業を国内で行うには、金融庁への登録が必要です。

(参考:仮想通貨に関連する事業を行うみなさまへ|金融庁

クラウドマイニング

マイニングを行う組織・団体に複数の人が出資し、マイニング報酬の一部を受け取るというマイニング方法です。

個人でマイニングを行う場合と比べ、専門知識や機器が不要で、大規模なマイニングが可能というメリットがあります。

公開鍵

仮想通貨を受け取るための「アドレス」を生成する元になる文字列のことです。

仮想通貨を送付する際に必要な「秘密鍵」から生成されます。

秘密鍵は他人に知られてはいけませんが、公開鍵とアドレスは他人に知られても問題ありません。

公開鍵暗号

他人に公開する「公開鍵」と自分だけが知っている「秘密鍵」という鍵のペアを用いる暗号化技術です。

仮想通貨技術の根幹を担っています。

51%攻撃

ブロックチェーンを支えるネットワークの51%以上の計算力を持ち、仮想通貨のやり取りの改ざんや承認、マイニングで不正を行うことです。

51%攻撃が行われた仮想通貨は信頼性がなくなり、価値が大暴落すると予測されます。
苦労して51%もの計算力を用いて不正を行い、仮想通貨を手に入れたとしても、その仮想通貨の価値は激減してしまうのです。
「51%攻撃を行って手に入れた仮想通貨がほぼ無価値になってしまうくらいなら、普通にマイニングを行った方が利益になる」と考えるのが合理的です。そのため、51%攻撃を行う者はいないと考えられています。

コールドウォレット

ネットワークに繋がっていない状態のウォレットのことです。

ネット上からのハッキングが困難なため仮想通貨を安全に保管できます。

一方で、すぐに送付したりできないため、保管されている仮想通貨を利用する上では不便です。

さ行

採掘(マイニング)

ブロックを生成し、ブロックチェーンに繋げることで報酬を得る作業のことです。「マイニング」とも呼ばれます。

仮想通貨の取引を承認することで報酬として仮想通貨を受け取ります。

採掘(マイニング)の流れは以下の通りです。

  1. 仮想通貨のブロックチェーンを支えるネットワーク上で、各コンピュータが数学的な計算問題を解きます。
  2. 計算問題を一番早くに解けた者が、取引履歴をまとめた「ブロック」を生成して取引履歴を記録し、報酬を受け取ります。

このように、プルーフ・オブ・ワークにおける計算作業の対価として報酬を得ています。

採掘(マイニング)は仮想通貨のやり取りを支える重要な仕組みです。

中央集権的な存在がいない仮想通貨ではマイニングによって仮想通貨の取引やブロックチェーンは適切に維持され、機能しています。

Satoshi(サトシ)

ビットコインの最小単位のことです。

  • 1 Satoshi = 0.00000001 BTC

ビットコインの生みの親である「サトシナカモト」氏にちなんで名付けられています。

スマートコントラクト

自動執行が可能な、プログラムとして書かれたデータ上での契約のことです。

スマートコントラクトに書かれた内容は、決められた条件を満たすと自動で実行されます。

スプレッド

仮想通貨の取引における、購入価格と販売価格の差のことです。

仮想通貨取引所と直接売買する際はスプレッドが高額なことが多く、実質的な手数料となっています。

スプレッドは相場の状況などに応じて変動します。

Segwit

ブロックチェーン上の「ブロック」にまとめる仮想通貨の取引データを圧縮し、1つのブロックにより多くの取引データをまとめる仕組みです。

取引処理の遅延緩和が期待されます。

ソフトフォーク

仮想通貨の仕組み・ルールの変更によってブロックチェーンが分岐する「フォーク」のうち、仮想通貨が分裂しないものを指します。

ソフトウェアウォレット

PCやスマートフォンに実際にソフトウェアをダウンロードして使用するウォレットのことです。

秘密鍵などのデータをデバイス上に保管するケースが多いです。

た行

DApps

「分散型アプリケーション(Decentralized Applications)」の略称です。

中央集権的な管理者が存在せずに機能するアプリケーションのことです。

ブロックチェーンの技術が利用され、アプリケーション内では独自トークンが流通します。

トークン

既存のブロックチェーン上で企業や組織、個人によって発行される独自のコインのことです。

発行した企業や組織、個人が提供するサービスなどで利用できる場合があります。

仮想通貨と同様に、他の仮想通貨と取引できるトークンも多いです。

トランザクション

仮想通貨の1つ1つの取引のことです。

取引所

仮想通貨の取引を行うプラットフォームのことです。

日本円や米ドルなどの法定通貨での仮想通貨購入には、取引所を利用するのが一般的です。

な行

ナンス

「Number used once」(一度だけ使われる数)の略称です。

暗号技術において、「一度だけ使用される数」をナンスと呼びます。

マイニングにおいて、ある計算の出力値が一定の値以下になるような入力値を見つけ出す必要があります。仮想通貨におけるナンスは、その際の入力値のことです。

マイニングでは、ナンスを次々と変えて計算を行い、条件に合う出力値が得られるナンスを探し出します。

ノード

ネットワークを構成する1つ1つの端末・個々人のことを「ノード」といいます。

は行

ハードフォーク

仮想通貨の仕組み・ルールの変更によってブロックチェーンが分岐する「フォーク」のうち、仮想通貨が分裂するものを指します。

パブリックブロックチェーン

一般に公開されており、誰でも自由に参加できるブロックチェーンです。

ビットコインをはじめ、仮想通貨のほとんどはパブリックブロックチェーンに支えられています。

特定の中央管理者が存在せず、ネットワークを構成するそれぞれの端末が取引に不備がないかを監視しているため、改ざんや二重取引はほぼ不可能です。

販売所

仮想通貨取引所サービスを提供する企業等と仮想通貨を売買する場所・サービスのことです。

販売所を運営する企業を相手に売買を行うため、ユーザー同士で仮想通貨の取引を行う「取引所」に比べてスプレッドが広くなりがちです。

P2P

ピアツーピア(Peer to Peer)の略称です。各端末とやり取りを行う中央サーバー無しに、端末同士で構成されるネットワーク・通信方法のことです。

仮想通貨を支えるブロックチェーンはP2P上で維持・管理されています。中央集権的なサーバは存在せず、個々の端末が仮想通貨のやり取りを承認・記録します。

ビットコイン(Bitcoin; BTC)

最も普及し、最も有名な仮想通貨と言えるでしょう。2009年1月から開始し、仮想通貨界の先駆者的存在となっています。

「ブロックチェーン」「プルーフ・オブ・ワーク」といった仮想通貨の中心的な仕組みを採用しており、さまざまな仮想通貨の元になっています。

近年ではネットショッピングや実在店舗での支払いで利用できる場面も増えてきました。

大手家電量販店の「ビックカメラ」でビットコイン支払いが可能になった、というニュースは世間を賑わせましたよね。

(参考:ビックカメラ全店でbitcoin使えます! | ビックカメラ

秘密鍵

自分の仮想通貨を送付する際に使用される、パスワードのようなものです。

仮想通貨を受け取るために必要な「アドレス」を生成するための「公開鍵」の元になるのが秘密鍵です。

秘密鍵が流出してしまうと自身が持つ仮想通貨を自由に送付されてしまうため、誰にも知られないように厳重に管理しなければなりません。

フォーク

仮想通貨の仕組み・ルールの変更によってブロックチェーンが分岐することを指します。

仮想通貨が分裂する変更を「ハードフォーク」、分裂しないものを「ソフトフォーク」といいます。

プライベートブロックチェーン

一般には公開されておらず、参加者が限定されているブロックチェーンです。

企業・組織内でブロックチェーン技術を活用する際などに使用されます。

特定の管理者が存在し、記録データの管理・仕様変更等が柔軟にできるのが特徴です。

相互の信頼なしでも機能するように設計されているパブリックブロックチェーンに対し、プライベートブロックチェーンは利用のしやすさを優先できるイメージですね。

ブロックチェーン

特定の中央管理者が不要な分散型の台帳・データベースです。

いくつかの情報をひとまとめにして記録した「ブロック」がネットワーク上で「承認」され、延々と繋がっていくことで情報を保存します。そのイメージからブロックチェーンと呼ばれます。

各ブロックにはそれまでのブロックの情報も含まれているため、途中のブロックの内容を改ざんするためにはそれ以降の全てのブロックも改ざんする必要があります。

ブロックを承認するための仕組み(「プルーフ・オブ・ワーク」等)とともにP2P上で運用されることで、改ざんや二重取引等の不正がほぼ不可能となっています。

仮想通貨においては取引記録を保存する、仮想通貨の根幹となる重要な技術です。

プルーフ・オブ・ワーク

プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work; PoW)とは、

1.ある基準以下の値(ナンス)を探す計算をブロックチェーンを構成する各端末が実行

2.ナンスを見つけた端末がブロックを承認してブロックチェーンに繋げることができる

という仕組みです。

ナンスを見つけるためには一つ一つ候補となる値を式に当てはめながら計算を繰り返す、という総当たりでの計算が必要です。

ブロックをブロックチェーンに繋げた者には報酬が与えられるため、それぞれの端末が全力で計算を行うという競争原理が働きます。

また、ブロックチェーン上の途中のブロックを改ざんするためには、それ以降の全てのブロックについてナンスを探し直す必要があります。ナンスを探し直しているうちにも新たなブロックがネットワーク上の最速スピードで生成されていくため、ブロックの改ざんは実質的に不可能です。

このように、プルーフ・オブ・ワークはブロックチェーンの改ざんを防ぐ上で重要な役割を担っています。

ビットコインをはじめ、さまざまな仮想通貨に採用されています。

プルーフ・オブ・ステーク

プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake; PoS)とは、仮想通貨の保有量が多い端末ほどブロックを承認してブロックチェーンに繋げる権利を獲得しやすくなる、という仕組みです。

プルーフ・オブ・ワークでは「計算量」を、プルーフ・オブ・ステークでは「保有量」を競うことになります。

イーサリアムがプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへの移行を行う予定です。

ペーパーウォレット

紙を用いたウォレットのことです。

自身が保有する仮想通貨のアドレスと秘密鍵を紙に転記・印刷して保管しておきます。

ホットウォレット

インターネットに接続された状態のウォレットのことです。

利用したいときにすぐ利用できるため、利便性に優れます。

一方、インターネット経由のハッキングリスクに晒されています。

ボラティリティ

値動きの激しさのことを指します。

仮想通貨の価格が激しく上下しているときには「ボラティリティが大きい・高い」と言います。

ま行

マイナー(採掘者)

マイニングを行う者(個人や団体、端末等)のことです。採掘者とも呼ばれます。

マイニング(採掘)

※詳細は「採掘(マイニング)」項目をご覧ください。

マイニングプール

複数のマイナーの集まりのことです。協力してマイニングを行い、マイニングを成功させやすくしています。

大量の資本を投下できるという優位性があります。そのため、ビットコイン等の有名な仮想通貨のマイニングでは、複数のマイニングプールによるシェアが大きいです。

ビットコインのマイニングプールのシェアについては「ビットコインハッシュレート分布 – Blockchain.info」で確認できます(シェアは大体の予想、とのことです)。

また、クラウドマイニングを行っているマイニングプールもあります。

マルチシグ(マルチシグネチャ)

仮想通貨の送金時に複数の秘密鍵(署名)を必要とする仕組みのことです。

柔軟な運用が可能で、「5個ある秘密鍵のうち3個の秘密鍵が必要」といった使い方もできます。

1つの秘密鍵が流出してしまった場合でも仮想通貨を盗まれることがないため、セキュリティを向上させます。

や行

特になし。

ら行

ライトニング・ネットワーク

本体のブロックチェーンの外で仮想通貨の取引を行う仕組みのことです。

本体外での取引は最後に本体のブロックチェーンに統合されます。

手数料や取引時間の問題を解決し、少額の仮想通貨のやり取りを実用的なレベルで行えるようになります。

(参考:ビットコイン 次の革新 “ライトニングネットワーク” | MUFG Innovation Hub

リップル(Ripple; XRP)

国際送金を手軽にするための決済システム・外国為替・送金ネットワークのことです。

仮想通貨の投資の文脈において「リップル」と言われるときは、リップルのネットワーク上で使用される通貨「XRP」を指すことが多いです。

XRPをさまざまな通貨・決済手段等の橋渡し役とすることによって、高速かつ低コストな国際送金・決済を目指しています。

わ行

特になし。

まとめ

読んですぐ理解できる用語もあれば、はじめはよく分からない用語もあったでしょう。

しかし、それで大丈夫です。

本記事を読んで「なんとなくこういうことかな?」と少しでもイメージすることで、別の機会にまた分からなかったときに「何をどのように調べたら良いか」が分かるようになります。

各用語についてのイメージは、仮想通貨関連の用語について、もっともっと詳しくなっていくための足がかりになるはずです。

本記事の内容が、用語に詰まることなく仮想通貨関連の話をすらすらと読めるようになる第一歩となりましたら幸いです。

Leave a comment

メルマガ登録

仮想通貨の最新情報はこちらから