Lisk(リスク)という仮想通貨をご存知でしょうか。

国内大手の仮想通貨取引所bitFlyerで取扱いが開始され、初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。

Liskとはいったいどのようなアルトコインなのか。メリットやデメリットは何なのか。

今回はLiskについて解説します。

Lisk(リスク)とは?

Liskとはスマートコントラクトの分散型プラットフォームです。

スマートコントラクトとは、条件が満たされると自動的に契約内容が執行される、プログラムによって書かれた契約のことです。

Liskは中央管理者や互いの信頼が存在しなくても機能する、ブロックチェーンを用いたスマートコントラクト活用の場として開発されています。そのため、Lisk上で分散型アプリケーション(DApps)を運用することも可能です。

同じくアルトコインイーサリアムと機能が似ていますね。

なお、「Lisk」自体はプラットフォームの名称で、プラットフォーム内で流通する通貨は「LSK」です(以下ではLiskという名前に統一して使用します)。

LSKは2016年5月に公開された仮想通貨で、時価総額は22位です(2018年8月22日時点。出典:CoinMarketCap)。

そんなLiskを特徴づけているのは以下の3点です。

  • JavaScriptが使用できる
  • サイドチェーン上にスマートコントラクトを記述できる
  • 取引(ブロック)の承認方法がDPoS(Delegated Proof of Stake)

以下ではそれぞれの特徴について簡単に解説します。

JavaScriptが使用できる

Liskではプログラミング言語のJavaScriptが使われています。

JavaScriptはごく一般的なプログラミング言語であり、JavaScriptを読み書きできるエンジニアは世の中に数多く存在します。

サイドチェーン上にスマートコントラクトを記述できる

Liskではメインのブロックチェーンからサイドチェーンというブロックチェーンを派生させることが可能です。

このサイドチェーン上にスマートコントラクトを記述できます。そして、メインのブロックチェーンにサイドチェーンへのリンクが書き込まれます。

また、サイドチェーン上ではDAppsも構築・実行されます。

取引(ブロック)の承認方法がDPoS

Liskでは、取引(ブロック)の承認はDPoS(Delegated Proof of Stake)でなされます。DPoSはPoS(Proof of Stake)の一種です。PoSといえば、イーサリアムがPoWからPoSへの移行を予定していますよね。

PoSは通貨を多く持つほど取引(ブロック)の承認者になりやすくなる仕組みです。

一方のDPoSは、通貨を多く持つほど取引(ブロック)の承認者を決める「投票権」を多く保有できるという仕組みです。

ちなみに、DPoSにおいてはマイニング(採掘)の代わりに「フォージング(鋳造)」という言葉が用いられます。

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このように、Liskは実用的なスマートコントラクトの分散型プラットフォームなのです。

Lisk(リスク)のメリット

Liskには似た機能を持つイーサリアムにないメリットがあります。

JavaScriptで記述されるため、参加しやすい

Liskではプログラミング言語のJavaScriptを使用しているため、一般のプログラマが開発に参加しやすいです。

参加しやすい環境が用意されているものは世の中に広がりやすいですし、開発も活発になります。実用例や困ったときの解決策なども世に出回ります。そうすることでさらに利用しやすくなるという好循環が生まれ、場合によっては爆発的に開発や利用が進む可能性もあります。

サイドチェーンを用いるため、柔軟に運用できる

Liskではサイドチェーン上にスマートコントラクトを記述します。そのため、メインのブロックチェーンがいっぱいいっぱいになりにくく、スケーラビリティの問題を回避できます。

また、仮に一部のスマートコントラクトにバグがあった場合でも修正が楽です。問題がサイドチェーンだけにとどまり、Lisk本体(メインのブロックチェーン)まで影響が及ばないからです。

このように、サイドチェーンを用いることで柔軟な運用が可能となり、スケーラビリティやバグといった問題を解決しやすいというメリットがあります。

Lisk(リスク)のデメリット

イーサリアムの問題点を解決し、より良いプラットフォームになりそうなLiskですが、デメリットもあります。

手間がかかる

サイドチェーンにスマートコントラクトを記述したりDAppsを構築したりする行為は、毎回新しくブロックチェーンを立ち上げるようなものです。そのため、利用に手間がかかるというデメリットもあります。

機能がイーサリアムと競合している

Liskは「スマートコントラクトの分散型プラットフォーム」として開発されていますが、イーサリアムと機能が被っているため、ポジションを取り合うことにもなりかねません。しかし、競合相手のイーサリアムは時価総額2位、知名度も人気も抜群です。

プラットフォームはユーザーや開発者が集まれば集まるほどにますますポジションが確立されていきます。GoogleやAmazon、Facebookなどもそうですよね。

すでにイーサリアムにポジションを取られている中、Liskが存在感を出していけるのかどうか、少し不透明なところではあります。

国内取引所での取り扱いが少ない

Liskを取り扱う国内の仮想通貨取引所は多くありません。金融庁に登録している業者だとbitFlyerのみです(2018年8月22日時点)。しかも、bitFlyerでLiskを売買しようとすると、スプレッドが大きい販売所を利用せざるを得ません。

Lisk(リスク)の将来性は?

Liskは現在も開発が進められています。今後のアップデートも予定されており、まだまだこれからのアルトコインとも言えます。

また、LiskではJavaScriptが使えるため、何かのきっかけで火がついて一気にエンジニア界隈に広がっていく可能性もあります。

しかし、Liskと似た機能を持つイーサリアムなどの強力な競合が存在するのもまた事実です。

そのため、Liskが今後広がっていくかどうか、発展していくかどうかは

  • イーサリアム等の他アルトコインとどのように差別化していくのか
  • どのように仮想通貨界隈以外のエンジニアに対してブームを起こすのか

といった点が重要だと考えられます。

実用的かつ参入ハードルの低いLisk、今後に期待です。

まとめ

本記事ではアルトコインのLiskについて

  • 特徴
  • メリット
  • デメリット
  • 将来性

を解説しました。

Liskは

  • スマートコントラクトの分散型プラットフォームである
  • サイドチェーンを利用するため、スケーラビリティやバグといった問題に対処しやすい
  • プログラミング言語のJavaScriptが使用できるため、一般的なエンジニアが参入しやすい

といった特徴があるアルトコインです。

Liskの中心的な機能であるスマートコントラクトは社会を変えていくポテンシャルを秘めています。

Liskやイーサリアムなどの切磋琢磨によってスマートコントラクトが社会に普及する、そんな未来が実現すると良いですね。

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